椅子にまたがるという発想

からだに最も負担が少ない座り方は乗馬の姿勢だそうです。馬の鞍に座ると自然と開脚し、骨盤が前傾します。この時脊柱は最も安定したニュートラルポジションとなり、腰への負担がなくなり、しかも足がしっかりと鐙に支えられているので上体もまっすぐ保つことができます。元Jリーガーで、現在は腰痛症の改善を主としたパーソナル・トレーナーをしておられる伊藤和磨氏は「長時間座る学習椅子やオフィスの椅子の座面が平坦で四角いうちは、腰痛症を患う人の数は減らないだろう」とおっしゃっています。腰痛は靴ずれならぬ椅子ずれだそう。

試しに子どもと馬に乗る姿勢で机に向かったところ、背筋が立って学習態度が自然と前向きにならざるを得ない、また、お隣の人とおしゃべりが困難(首を90度傾けないと会話が難しくなります)なことが分かりました。私が進学校の経営者なら、教科書と同じ位、神経を使って子供たちの椅子を整えるのにな~。校内テストを繰り返すよりも、はるかに効率良く子どもの脳力を開発ができるはずです。からだにあった椅子は「座る」のではなく、「またがる」のです。