関節の不動が皮膚に及ぼす変化

関節拘縮による不動は皮膚にも変化をもたらします。皮下組織の脂肪が委縮し、隙間を埋めるようにコラーゲンの病的な過剰増殖が認められるようになるのです。こうなると皮膚が肥厚し、柔軟性、伸縮性が失われます。また、拘縮によって隙間があるはずの身体部分が密着し、多湿になることから、清潔が保ちにくく、皮膚トラブルを起こしやすくなります。筋委縮、骨委縮、るい痩、皮膚の弱体化、身体部位の密着に伴う圧迫によって、褥瘡も発生しやすくなります。褥瘡は不動や圧迫によって生じる皮下組織の血流障害に起因していますから、骨格筋の他動運動などの拘縮対策と同時に、皮膚組織のケアも大切となります。