ドーパミン:三大神経伝達物質から読み解く人間の考えや行動

人間の考えや行動を司る脳内物質には3タイプがあります。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンです。ドーパミン神経は快や報酬が大きい程興奮します。脳内にこうした快・報酬経路があるからこそ、私たちは苦しい時も我慢して一所懸命努力ができるのです。戦後、何もないところから復興を遂げ、より良い賃金、より豊かな生活を追い求めてみんなが頑張った日本の高度成長期はドーパミン時代といえるでしょう。しかし、現実には全ての努力が報われるとは限りません。期待した報酬が得られなかった場合、ドーパミンの分泌は減り、期待していた快を得られなかったこと自体を不快に感じるようになります。また、一度得た快をもう一度得ようと考えや行動が依存的になることが知られています。手っ取り早く快を得ようと手段を選ばない行動に走ったり、期待した報酬が得られなかったからといって逆上するのは、ドーパミンが暴走している状態です。また、ドーパミンを放出する神経細胞が変質して欠乏してしまうとパーキンソン病を引き起します。多すぎても少なすぎても困る、それがドーパミンです。