ノルアドレナリン:三大神経伝達物質から読み解く人間の考えや行動

人間の考えや行動を司る脳内物質には3タイプがあります。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンです。ノルアドレナリン神経は、命が危険に晒された時、不安や恐怖、怒りを感じた時、または集中力を要求されるような時に、そのストレッサーから逃げるべきか、闘うべきかを瞬時に決め、それを実際の行動に移します。具体的には、心拍数と心臓の収縮力が増し、心拍出量(拍動によって心臓から送り出される血液量)が増え、逃走や闘争に直接関係のない腹部器官の血管が収縮します。私たちが難しい仕事を前に不安を感じながらも、気を引き締めて仕事にとりかかれるのはノルアドレナリン神経のおかげです。しかし、ストレスが長期間続いたり、大きすぎて、ノルアドレナリンの分泌が過剰になると、脳内の興奮がコントロールできなくなります。こうなると、うつ病、パニック障害、不安神経症、対人恐怖症などが引き起こされてしまいます。多すぎても、少なすぎても困る、それがノルアドレナリンです。