セロトニン:三大神経伝達物質から読み解く人間の考えや行動

人間の考えや行動を司る脳内物質には3タイプがあります。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンです。ドーパミンが行き過ぎると依存症や短絡的な行動をもたらします。ノルアドレナリンが暴走すると、私たちの心はストレスに押しつぶされてしまいます。セロトニンはオーケストラの指揮者のように脳全体をコントロールしてバランスを整え、意識や元気のレベルを調整します。セロトニンは、私たちが起きている間、一定の頻度で放出され続け、深い眠りにつくと分泌が止まる=覚醒、睡眠のサイクルを司る神経です。物音にびっくりして飛び起きるノルアドレナリン的覚醒ではなく、セロトニンの覚醒は自然で落ち着いた目覚めをもたらします。「絶対あの大学に入りたい。勉強がんばるぞ!」というドーパミン的頑張りではなく、セロトニンは「さぁ、仕事にとりかかろう」というクールな平常心が特徴です。セロトニンの分泌は日光の刺激で活性化します。家に引きこもったり、昼夜逆転の生活をすることで、セロトニンが欠乏すると脳は指揮者を失い、各神経伝達物資の暴走に歯止めがきかなくなります。