ストレスが万病の元となるメカニズム

ストレスは万病の元と言われますが、そのメカニズムをご存じでしょうか。痛みや寒さといった身体的ストレスがかかると、脳内では視床下部が脳下垂体刺激ホルモンを出します。これを受け、脳下垂体は副腎皮質刺激ホルモンを分泌。副腎皮質はストレスホルモンとして知られるコルチゾールを出します。ラットを激しい身体的ストレスに晒す実験を行うと、死んだラットは一様にして胃潰瘍、副腎皮質の肥大を起こしています。副腎皮質をフル稼働させコルチゾールを大量に出し続けた結果、粘膜破壊や免疫抑制が起こった訳です。他方、パニック障害やうつ病などの精神疾患にはコルチゾールは影響していません。ストレスの情報は視床下部を経由し、脳幹の縫線核(脳の一番奥、脳の左右が合わさったところ)に届きます。ここに脳内の指揮者とも言われるセロトニン神経細胞が数万個位置しており、機能低下を起こすことが精神疾患の発症と関連していると言われています。