自律神経系と免疫系はどうつながっているか

自律神経は逃げたり戦ったりする時に適した体調をもたらす交感神経と、休息、消化、吸収、排泄に適した体調をもたらす副交感神経から成っています。交感神経優位な時にはアドレナリンの分泌が盛んになり、免疫力の要である白血球の内、アドレナリンのレセプター(受容体)を持つ顆粒球が増えて活性化します。一方、副交感神経優位な時にはアセチルコリンが分泌されるため、その受容体を持つリンパ球が増えて活性化します。顆粒球は真菌や細菌など大きな外敵を倒す働きをしますが、その武器は毒性の強い活性酸素です。顆粒球が増えすぎると過剰な活性酸素が正常な組織まで破壊し始めます。リンパ球はウィルスなどの小さい外敵やがん細胞、老化した細胞の処理を担当します。私たちの体の中では一日5千個ものがん細胞が生まれています。しかし、すぐにがんが発症しないのはこのリンパ球の働きによるものです。ストレスの強い生活を送っていると交感神経優位な状態に傾きがちです。これが顆粒球とリンパ球のバランスを乱し、組織破壊をもたらすと共に修復力を弱めてしまうのです。