人が植物の毒を好んで口にする理由

皆さんはどんな嗜好品がお好きですか?緑茶、紅茶、ウーロン茶は全てツバキ科チャノキから作られています。コーヒーはアカネ科コーヒーノキ、ココアやチョコレートはアオギリ科カカオ、コーラはアオギリ科コーラノキの種子を原料としています。これらに共通して含まれるのがカフェイン。アルカロイドという毒の一種で、元々は植物が食害を防ぐため自らの体内に作りだした有毒物質です。しかし人の体内では少量の毒は生理活性物質として作用します。カフェインは人の神経鎮静作用を妨げる毒性がありますから、疲労が回復したり、集中力が高まったりするのです。コーヒーや紅茶を飲み過ぎるとトイレが近くなりますが、これは有毒物質であるカフェインを体外に排出しようとするからだの働き。ハーブや香辛料、薬に含まれる天然成分の多くは、動けない植物が身を守るために持った有毒物質です。毒だから危ないというものでもなく、薬だから安全でもない。毒と薬は表裏一体と心得、賢く取り入れたいものです。